もうずっと前のこと。
父の葬儀には、
京大総長や裏千家の家元が
参列してくださり、
私学の理事長やロータリークラブの会長も
弔辞を読んでくださった。
私学共済理事会場で、
長い廊下を歩く後姿の父の写真を貰った。
大きな背中に色々背負っているようで
寂しげにも見えた。
私は父が好きだった。
不器用に生きてきたが信頼できた。
私が、
家族関係を何とかしようと
父に食って掛かった時、
何日も
黙って話を聞いてくれ、
最後に「悪かった」と言ってくれた。
人に利用されたことも何度もあった。
でも、今なら思う。
父を利用したあなたの葬儀に、
京大総長は来てくれない。
死の間際に
「この子は運転が出来ない事を除けば
本当にいい子だ」と親戚に言ってくれた。
入院する前は「いい子や」と頭を
ずっと撫でてくれた。
案の定、
父の死後に、
父が連帯保証をした一家が夜逃げした。
家も乗っ取られそうになった。
だけど、私も負けなかった。
父の子供だから。
気づけば、私も、
父のように不器用に生きている。
お金がないと言われれば、
無料で依頼を引き受けたことも何度もある。
だけど、そう言う人に限って、
他のことには沢山のお金を使っている。
私が無料で潰れたら
「ずっと支援します」と約束した人との
約束を破ってしまう事になる。
私は、
HPで定価を明示しているのだから、
そして、依頼の都度
事前に見積書も提示している。
そして、私には
【定年後にも仕事をして自活しながら、
栄養失調にならない食事管理や、
夜中の不測の事態の不安をなくせる
自活型ホーム】を作るという夢がある。
そのために、
いまから費用を貯めないといけない。
私には、
他の人がしていないところまでしているし、
そこまでしないと依頼する意味がない事を
しているという自負がある。
だから、
値切らないで欲しいし、
嘘の書類や申請をさせる
ようなことはしないで欲しい。
私の葬儀には
京大総長は来ないと思うけど、
誇りは忘れないで
これからもしっかり生きていく。
それが使命だと思うから。
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京大総長が参列した父の葬儀、私も父のように生きたいと思う
