介護で心を折れさせない為に準備すること

一人介護、老老介護は辛い。介護される人は感謝を忘れずに 投稿記事

 いま、夫婦世帯の方は、一人介護の予備軍です。 
 介護は、家族でしても一人でしても大変なことには違いありません。ただ、自分だけが一人の人間の生殺与奪の権利を持つという現実は、体験してみると想像を超える重さがあります。
 他に頼る人が居ない中、①何とか少しでも良くしてあげたいと尽くす事と、どんなに頑張っても悪化していく現実の虚しさ、②介護が終わった時、自分の面倒を看る人が居ない不安、③金銭面を含む周囲や行政の非協力と無理解、心ない言葉、④介護のために奪われるキャリアや社会孤立の焦燥感、⑤懸命に介護しても感謝されず、逆にわがままを言ったり辛くあたられる、⑥何を選択しても後日判断が正しかったか悩む事になる終末医療の決定を迫られる など。
 介護殺人が起こるのは、一人介護がほとんどです。
 夫婦世帯が増えている今、一人介護と言うより、老老介護になる場合が増えています。
老老介護は介護する側も体力的な衰えや、何らかの体調不調がある為、身体的な負担も増します。女性は20kgは持てません。男性は、せめて、介護される側になったら体を動かすのに協力したり、毎日感謝を伝えてください。
 さらに、もっと大切なことは、介護する側も介護される側も、人生を笑顔で終わる為に、必要なお金をご自身に投資する発想です。今は多様な在宅介護・看護のプロがいますし、良い施設もあります。玉石混交の中から取捨選択するのも、元気で判断力のある今なら可能です。
 子供たちだって、自分が働きながら介護をすることは、少しの間なら頑張れるでしょう。
 しかし、少子化の今、子供夫婦は、双方の4人の親の面倒を見ることになります。奥さんが、ご主人のご両親を見ざるを得なくなり、一番看病してあげたい時期に、孤独の中で癌で苦しむ自分の親を世話できないまま死なせてしまった、と言う後悔を伴う悲しい話も時々聞きます。
 たとえ、相続するお金がほとんどなくても、自分の親が、介護や看護の専門家と契約して、子供たちに負担がないようにしてくれたことが、ありがたかったと思う時が必ず来るのではないでしょうか。
 介護してくれる人に金銭負担やきつい言葉をかけ、介護も金も出さない子供に遺産・・・その未来、どうなのでしょう?

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