会社の実体は、人の心の集合体

会社の実体は、社長や社員の思いで成り立っている 投稿記事

 人は感情の生き物です。仕事にやり甲斐があれば、残業も苦にならない反面、競合他社より給料が良くても、金の問題ではないと辞めたりします。
 TVが日本の主要産業だった頃、SONYが、①一人がTVの全工程を完成させる、②分業で完成させる、のとどちらが早く完成するかを調査しました。結果は意外にも①で、社員のモチベーションが段違いだったそうです。
 分業は、 いつ誰がやめても影響が少なく、あまり技術の習得に時間がかからないため、3年以内に高卒の50%、大卒の30%が辞める現代には効率は良いように見えます。実際、高卒社員が、かつてのアルバイト先の店長から「君が必要なんだ。仕事が回らないから戻って来てくれ」と懇願され、正社員の身分を捨てるのも見て来ました。 
 ただ、もしその会社がSONYの①のように、自分が完成させている、役立っていると体感できる仕事や取り組みをさせたり、上司が「いつも陰日向なく頑張ってるね、頼りにしてるよ」と労っていたら、辞めなかったかもしれません。
 社員の感情をきちんと分析する診断ツールはありませんが、「ツールが無くてもウチは重視する」と言う会社は、社員も企業理念を大切に思っている気がします。
ツールでは計れなくても、企業の実体は人の心の集まりですから。

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